【はっさくの話】
「はっさく」とは八月一日のことで、旧暦のはっさく(現在の九月一日)頃から食べられるというのが名の由来。
昔はいっせいに収穫せず、木にならせたまま、3月頃まで少しずつ食べていたようです。
秋口から初夏にかけて不足しがちなビタミン補給に大切な役目を果たしていたのでしょう。
一番美味しくなるのが越冬成熟した2月~3月頃で今まさに旬。
適当な酸味が強い甘みを際立たせ、春先の味覚が楽しめます。
「みかんが黄色くなると医者が青くなる」といわれるほど、栄養価の高いみかん類。
疲労回復効果の高いクエン酸やリンゴ酸などの有機酸を多量に含み、豊富なミネラル、ビタミン、有機酸の相乗効果で風邪予防にも効果的。
また、はっさくのほのかな苦味成分は、ビタミンPの一種で、高血圧に効果があるといわれます。
皮は果実より多く有効成分を含んでいます。
皮を陰干しにしたものを陳皮(ちんぴ)とよび、漢方薬でも生薬として利用しています。
これは芳香健胃や整腸剤としての効果がある他、煎じて、咳止め、痰きりに用います。
また皮は、発ガン抑制作用のあるオーラプテンという成分を多く含み、これは果肉には含まれません。
そこで今回は、実も皮も使ったマーマレードのレシピをご紹介します。
ジャムにすると出てくるとろみはペクチンの作用です。
ペクチンは食物繊維の一種で、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を抑える働きがあるため、便秘を解消し、大腸がんの予防にもつながります。
ペクチンの作用は熱を加えると数倍になるといいます。
材料
- はっさくの皮
- 3個分
- はっさくの実
- 2個分
- 砂糖(グラニュー糖や三温糖でも可)
- 500g
作り方
-
はっさくの皮をむき内側の白い部分をざっと取り、薄切りにした後細切りにする。
鍋に水をたっぷりはってつけておく。
-
鍋を火にかけ煮立ったら湯を捨て、さっと水洗いする。
この作業を2~3回繰り返し、最後に水洗いをしたらきつく絞る。 -
はっさくの実2個分をほぐし、絞った皮と一緒に手ごろな鍋に入れ上から砂糖を入れ、2時間ほどおく。
- その後弱火で30分位焦げ付かないように注意して煮たら出来上がり!
調理のポイント
-
もちろん保存料を使ってませんので冷蔵庫に保管しても2週間程度で使い切るようにしてください。
- 砂糖ははっさく正味重量の60%が目安です。
薬効食材
- はっさく
-
- 健胃整腸
- 疲労回復
- 解熱
- 風邪予防利尿
- 美肌
気滞タイプにおすすめのレシピ type
大根のゆずドレッシングサラダ
【大根の話】 生でも、煮ても美味しい大根は、常備している人も多いでしょう。食べる以外にも、頭痛、鼻詰り、のどの痛み、口内炎、にきび、胸焼け、二日酔いなどに使います。 今号と次号は、大根を葉の方を上にして3つに切り、上・中...
- ゆず
- オールシーズン
- クスリになるレシピ
- ストレス対策
- 大根
- 気滞
玉葱焼チヂミ風
【玉葱の話】 今ではなくてはならない食材ですが、日本での歴史は意外に浅く明治時代以降です。文明開化では肉食が広まったという印象がありますが、玉葱がセットであったことは考えれば当然で、カレーも、牛丼も、肉じゃがも、玉葱なし...
- オールシーズン
- クスリになるレシピ
- ストレス対策
- ニラ
- 気滞
- 玉ねぎ
豚肉のソテー
【豚肉の話】 今回は豚肉のお話です。 日本本土では、弥生時代の遺跡で豚の骨が確認されており、二千年以上前に養豚が行われていたようです。 ところが、奈良時代に仏教が国教化されると、殺生がタブーとされ肉食は禁止。その後千年...
- オールシーズン
- クスリになるレシピ
- ストレス対策
- 気滞
- 玉ねぎ
- 豚肉
セロリとささみ・新玉葱の梅しそソース和え
【セロリの話】 セロリは古代ローマ、ギリシャでは整腸剤・強精剤など薬用として使われていました。 その後、明治始め頃日本でも栽培が始められたのですが、独特のにおイカら倦厭され、一般に定着したのは、第二次世界大戦後のこと。 ...
- しそ
- クスリになるレシピ
- ストレス対策
- セロリ
- 春
- 梅
- 気滞
- 玉ねぎ
- 鶏肉
はっさくのマーマレード
【はっさくの話】 「はっさく」とは八月一日のことで、旧暦のはっさく(現在の九月一日)頃から食べられるというのが名の由来。 昔はいっせいに収穫せず、木にならせたまま、3月頃まで少しずつ食べていたようです。秋口から初夏にかけ...
- はっさく
- オールシーズン
- クスリになるレシピ
- ストレス対策
- 今月のおすすめレシピ
- 気滞
オールシーズンにおすすめのレシピall season
人参と長芋の春巻き
【にんじんの話】 近年、スーパーなどでは一年中お目にかかりますが、にんじんは栄養面でとても優れている野菜です。 カロチンを非常に豊富に含む緑黄色野菜であり、1/2本分で一日分のビタミンAの必要量を補うことができます。その...
- オールシーズン
- クスリになるレシピ
- 人参
- 免疫力の低下
- 気虚
- 長芋(山芋)
しいたけシュウマイ
【しいたけの話】 欧米できのこといえばマッシュルームですが、日本ではやはりしいたけ。一年中安価で手に入りやすい食材です。きのこ類の旬は秋ですが、春夏秋冬と通してつくれる事から「四季茸」が訛ってしいたけになったという話もな...
- しいたけ
- オールシーズン
- クスリになるレシピ
- 今月のおすすめレシピ
- 免疫力の低下
- 気虚
- 豚肉
- 鶏肉
さつまいものバター炒め
【さつまいもの話】 さつまいもの収穫時期は8月から12月にかけて。収穫して2ヶ月ほど貯蔵しておいたもののほうが適度に水分が抜け甘く美味しくなるので、ちょうどこれからがさつまいもの旬です。 さつまいもは50~60℃くらい...
- さつまいも
- オールシーズン
- クスリになるレシピ
- バター
- 免疫力の低下
- 気虚
イカときのこのホイル焼き
【イカの話】 日本で、食用として流通しているイカの約8割は、スルメイカです。旬は春から晩秋にかけて。身の厚さ、大型であることが特徴で、非常に甘味のある味わいです。 イカはビタミンE、亜鉛を豊富に含有しながらも、低カロリー...
- しいたけ
- まいたけ
- イカ
- エリンギ
- オールシーズン
- クスリになるレシピ
- 免疫力の低下
- 血虚
豚ニラきくらげマスタード醤油炒め
【きくらげの話】 中国料理ではごく親しみのある食材のひとつで、特に薬膳料理では血を良くする目的で昔から使われてきました。クヌギ、ナラ、クリ、ナシなどの堆積した朽木に発生するその形が耳に似ていることから木耳(きくらげ)と呼...
- きくらげ
- オールシーズン
- クスリになるレシピ
- ニラ
- 皮膚の乾燥
- 血虚
- 豚肉
新じゃがとコンビーフ炒め
【じゃがいもの話】 普通、ビタミンCは熱に弱いのですが、じゃがいものビタミンCは例外。加熱すると、でんぶんがビタミンCを包んで保護するため、半分の損失ですみます。同重量の、生のトマトやリンゴよりも茹でたじゃがいもの方がビ...
- えのき
- じゃがいも
- オールシーズン
- クスリになるレシピ
- コンビーフ
- 免疫力の低下
- 気虚
大根のゆずドレッシングサラダ
【大根の話】 生でも、煮ても美味しい大根は、常備している人も多いでしょう。食べる以外にも、頭痛、鼻詰り、のどの痛み、口内炎、にきび、胸焼け、二日酔いなどに使います。 今号と次号は、大根を葉の方を上にして3つに切り、上・中...
- ゆず
- オールシーズン
- クスリになるレシピ
- ストレス対策
- 大根
- 気滞
玉葱焼チヂミ風
【玉葱の話】 今ではなくてはならない食材ですが、日本での歴史は意外に浅く明治時代以降です。文明開化では肉食が広まったという印象がありますが、玉葱がセットであったことは考えれば当然で、カレーも、牛丼も、肉じゃがも、玉葱なし...
- オールシーズン
- クスリになるレシピ
- ストレス対策
- ニラ
- 気滞
- 玉ねぎ
今月の人気レシピ recipe
食材から探す
- 肉
- 魚介類
- 豆・
種実類 - きのこ類
- 穀類・
いも類 - 野菜類
- 果物
- 卵・
乳製品類 - 調味料・
香辛料類