食材の効能

ソバ

消食の食材

消化器官の働きを強め、消化を促進する働きがあります。

味甘、性涼、脾・胃・大腸経

うどん・パンなど小麦粉から作る主食やご飯は、米、麦の胚芽の部分が精製段階で取り除かれるのが一般的です。

ご存知のように胚芽は植物が発芽する時に幼根や子葉となる、いわば命の始まる部分。ビタミンE B1 B2 B6やカルシウム、鉄分、マグネシウムなど貴重な栄養成分が集中しています。
食べた方が身体に良いのですが、固くて食べにくい、風味にクセが出る、保存が難しいなどのデメリットもあります。
米や麦の胚芽は粒の端のほうについていて簡単に取れることも手伝って、精製して胚芽を取り去るのが普通です。

ところがソバの実は、外側から中心に向って、ソバガラ→甘皮→胚乳→胚芽となっており胚芽が粒の真ん中にあるため取り除かずに胚芽ごと食べます。
その結果、米や小麦製品のようにデンプン質の供給源にとどまらず、ビタミン、ミネラル、食物繊維が摂れるのです。
一口にソバといっても材料によって色々な呼び方があります。
例えば、更科ソバ・御膳ソバというのは、ソバの実の胚乳の白い部分だけを使ったものです。
つるっと喉越しが良く洗練された美味しさですが、胚芽、甘皮などを含まないためビタミン・ミネラルは普通のソバの半分ほどになります。
逆に田舎蕎麦などは胚芽や甘皮も含む黒っぽいソバで、食感はボソボソとしますが、風味が強く栄養も豊富です。

ソバには米や小麦粉の二倍以上のたんぱく質が含まれ、三大栄養素のバランスでいえば脂質に欠けるくらい。
ですから、例えば油揚げをプラスしてきつねソバにすると栄養のバランスがよくなります。
もちろんソバだけ食べていればいいかというと、そうではありませんが、日本の優れたファーストフードといって良いのではないでしょうか。

ソバを食べるときは、ズズズッという音とともに吸い込んで食べますね。
ソムリエがワインをテイスティングするとき、やはり同じような音を立てているのを見たことがありますが、ソバもワインも香りを味わうもの。このズズズッが一番香りを感じられる食べ方なのでしょう。
ついつい食べ過ぎても、あまり噛まずに飲み込んでも胃もたれせず、またすぐお腹がすいてしまうのがソバ。
それだけ消化の良い食べ物ということです。
消化が良いばかりではなく、消化機能を高める働きもありますので、下痢や膨満感に効果を発揮します。

涼性ですので冷え症の人は、薬味のネギや七味などを入れて寒熱のバランスをとることをお忘れなく。

食材の効能

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