補益の食材
気・血・陰・陽 など不足すると体調を崩してしまうものを補う働きがあります。
消化吸収を助け病気にかかりにくい丈夫な体にする食材です。
味辛、性温、脾・胃・肺経
ニンニクは、「古事記」「日本書紀」にも記述があるほど日本でも昔から愛用され、「古事記」にはヤマトタケル命は手に持っていた食べかけのニンニクを魔物に投げつけて退治したことが記されているそうです。
ニンニクを苦手とするのは魔物やドラキュラだけではありません。
ニンニクの持つ強い抗菌作用は、赤痢菌、黄色ブドウ球菌、肺炎菌、真菌などに効果があります。
漢方ではニンニクは主に赤痢に用いられていました。
赤痢といえば、いまだに発展途上国の乳幼児を中心に、毎年数十万人の死者を出す恐ろしい病気です。
それに対抗するニンニクは、魔よけに値する頼もしい薬であったことでしょう。
その他にも、ニンニクは胃を温め、消化機能を助ける働きがあります。
ですから、胃が冷えて腸の動きが鈍くなっている人に効果があります。
こういった人の自覚症状は、お腹が空いてくると胃の辺りがなんとなくしくしくしてくる。
食事を取ったり、胃を手をあてたり、お風呂に入って温めると痛みが和らぐ。
全身症状では、手足が冷え、食欲がなく、やる気が起きないという特徴もあります。
そんな人は、一日に 生なら一片、加熱したものなら2?3片のニンニクを常食するといいでしょう。
ニンニクには三大生活習慣病予防にも効果があることがわかっています。
常食の習慣は健康維持に大変役に立ちそうです。
問題はあの臭いですね。
食後にすぐ牛乳、リンゴ、パセリなどを食べる
低臭ニンニクを利用するなど、やはり周囲への配慮は必要でしょう。
口中清涼剤もたくさん出ているので色々試してみると良いですね。
食材の効能
- 胃腸を温める
- 解毒
- 気を巡らせる
- 血行促進
- 消化促進
- 疲労回復
- 補益