【牡蠣の話】
日本人が産地以外で、牡蠣を生で食べるようになったのは欧米食文化の流入後、つまりは明治時代以降であり、肉や魚の生食を嫌う文化の欧米から輸入されたという珍しい食材のひとつです。
特にフランスでは牡蠣の生食が盛んであり、生牡蠣をメニューの中心にすえるオイスターバーは、最近日本でもよく見られるようになりました。
肝臓の働きを活発にするグリコーゲンを多く含み、鉄や銅などの発育に不可欠なビタミン類も豊富であり、鉄分やヨードにいたっては必要量の4倍を含んでいます。
タウリンは、最近注目の栄養成分で、たんぱく質の構成成分であるアミノ酸の一種であり、これも牡蠣には多く含まれています。
以上のことから貧血や冷え性予防、新陳代謝の活発化、肌荒れ防止、免疫力の強化などの効果が期待される牡蠣類は栄養価が非常に高く、別名『海のミルク』といわれる程なのです。
今回はこの旬の牡蠣と同じく旬の食材のほうれん草と肺を潤すピーナッツを組み合わせたレシピにしました。
秋も深まり、本格的な冬将軍の到来はもうすぐそこです。
しっかり食べて、体を滋養し、また潤して、来るべき冬の季節に備えましょう!
材料
- 牡蠣
- 12個
- ほうれん草
- 1束
- 片栗粉
- 大さじ1
- 胡麻油
- 大さじ2
- 塩・こしょう
- 少々
■合わせダレ
- 砂糖
- 大さじ1
- 黒酢
- 大さじ2
- 醤油
- 大さじ1
- オイスターソース
- 大さじ2
- 長ネギ(みじん切り)
- 1/2本分
- ピーナッツ
- 20g (包丁で粗く刻んでおく)
作り方
- ボールに合わせダレの材料をあらかじめ混ぜ合わせておく。
-
ほうれん草はたっぷりの水でさっと茹でてから水にさらし、クッキングペーパー などで水気を十分に絞ってから2cm程度の長さに切りそろえる。
-
牡蠣はボールに入れ、大根おろし、または片栗粉(共に分量外)で牡蠣の汚れを吸着させてからザルなどに入れてふり洗いし、クッキングペーパーなどで水気を十分に拭き取ってから、片栗粉をしっかりとまぶしていく。
-
フライパンに胡麻油を熱し、③を両面こんがりと焼き色がつくまで加熱し、塩・こし ょうで軽く調味する。
そこへ①を加え軽く加熱し、全体に味を馴染ませる。 - 大きめの器に②と④を混ぜ合わせながらバランス良く盛り付け、仕上げに粗く刻んだ ピーナッツを散りばめたら出来上がり!
調理のポイント
- 黒酢がなければ普通の醸造酢でも可ですが、黒酢の方がコクが出て美味しいですよ!
薬効食材
- 牡蠣
-
- 血を養う
- 滋養し虚弱体質改善
- 寝汗
- 不安感
- 不眠の改善
- ほうれん草
-
- 血を補い、止血
- 体を潤す
- 便秘
- 乾燥
- 落花生
-
- 肺をうるおす
- 慢性の咳にいい
- 胃腸を丈夫にする
- 通便
血虚タイプにおすすめのレシピ type
松の実入りイカバーグ
【イカの話】 本格的な秋の到来の前には秋に向けての乾燥に対する対策が必要です。秋は肌の乾燥や喉の痛み、空咳、鼻の乾燥など外気の乾燥が引き起こすトラブルが多く見られます。なので、この時期の養生方法としては、本格的な乾燥が始...
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- イカ
- クスリになるレシピ
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- 皮膚の乾燥
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- 血虚
セロリとイカの生姜和え
【セロリの話】 セロリは、古く紀元前からヨーロッパの殆ど全域に自生しており、強精剤、強壮剤、整腸剤として使われてきました。古代エジプト人、ローマ人はセロリを葬礼用の植物として利用しました。死臭を取り除くために、セロリの強...
- ほてり
- イカ
- クスリになるレシピ
- ストレス対策
- セロリ
- 春
- 生姜
- 血虚
ほうれん草粥
【ほうれん草の話】 胃腸の粘膜を修復する効果があるほうれん草。胃腸にくる風邪をひいたときなどは、ほうれん草粥がぴったり。 胡麻は油分が豊富で便通をスムーズにさせる効果があります。食物繊維が豊富なほうれん草とのあわせ技で通...
- ほうれん草
- クスリになるレシピ
- 皮膚の乾燥
- 秋
- 米
- 血虚
ほうれん草の胡麻和え
【ほうれん草の話】 一年中出回っているほうれん草ですが、元来は冬野菜。冬のほうが栄養価が高く、甘味もあって美味しいです。成分は鉄や銅、ビタミンB12、葉酸など貧血防止に優れたものばかり。貧血の人のためにあるような野菜です...
- ほうれん草
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- 白胡麻
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イカときのこのホイル焼き
【イカの話】 日本で、食用として流通しているイカの約8割は、スルメイカです。旬は春から晩秋にかけて。身の厚さ、大型であることが特徴で、非常に甘味のある味わいです。 イカはビタミンE、亜鉛を豊富に含有しながらも、低カロリー...
- しいたけ
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- イカ
- エリンギ
- オールシーズン
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- 免疫力の低下
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豚ニラきくらげマスタード醤油炒め
【きくらげの話】 中国料理ではごく親しみのある食材のひとつで、特に薬膳料理では血を良くする目的で昔から使われてきました。クヌギ、ナラ、クリ、ナシなどの堆積した朽木に発生するその形が耳に似ていることから木耳(きくらげ)と呼...
- きくらげ
- オールシーズン
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オクラとタコのゆずこしょう和え
【オクラの話】 私たちが普段何気なく目にしてるオクラですが、実はオクラとは日本語ではなく、英語名okraからきています。では日本語名は?というとアメリカネリ(黄蜀葵)。オカれんこん(陸蓮根)とも言うそうです。あまり聞かな...
- ゆずこしょう
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秋におすすめのレシピautumn
梨とれんこんのサラダ
【梨の話】 日本では古来より食されてきた果物で、弥生時代にはすでに食されてきたとか。ただ、現在のように甘味があり、果肉が軟らかいよう品種改良されたのは明治の中頃。 水分と食物繊維を比較的多く含んでいるので、便秘予防に役立...
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長芋の豚肉巻き白胡麻ソースかけ
【豚肉の話】 秋へ向けての養生は夏の間の暑さで消耗した体力の回復、それと冬へ向けての養生は寒さや乾燥への備えが必要です。その為、秋でよく使われる薬膳のメニューには、体液を増やすとともに体自体を潤す働きのある食材を使用しま...
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