【きくらげの話】
中国料理ではごく親しみのある食材のひとつで、特に薬膳料理では血を良くする目的で昔から使われてきました。
クヌギ、ナラ、クリ、ナシなどの堆積した朽木に発生するその形が耳に似ていることから木耳(きくらげ)と呼ばれます。
食物繊維が豊富で、乾燥の黒きくらげは特にミネラルも多く含まれています。
独特のコリコリ感が特徴ですが、これは含まれるにかわ質によるもので、血液の浄化作用が期待でき、高血圧・動脈硬化といった生活習慣病にも役立ちそうです。
鉄分も多く含んでおり、その含有量はレバーの約3倍とも言われてます。
ただ、黒きくらげに含まれる鉄分は吸収されにくい性質がある為、ビタミンCを含む食材を一緒に摂るか、酢酸やクエン酸・動物性たんぱく質を一緒に摂るとビタミンの吸収を促進させることができます。
今回はこの黒きくらげと気・血の流れを促進してくれるニラ、気血を補ってくれる豚肉を組み合わせたレシピをご紹介致します。
新生活にもそろそろなれてきた頃、ふと気付くとストレスや忙しさから乱れた食生活になりがちです。
体の中のバランスを整え、元気に毎日を乗り切りましょう!
材料
- 黒きくらげ
- 10g
- ニラ
- 1束
- 豚薄切り肉
- 200g
■合わせ調味料
- 砂糖
- 大さじ1/2
- 酒
- 大さじ1
- しょうゆ
- 大さじ1と1/2
- 粒マスタード
- 大さじ1
- 胡麻油
- 適量
作り方
-
黒きくらげはたっぷりの水につけて戻し、熱湯にさっと通した後、冷水にとり、固い石づきを取り除き食べやすい大きさに切っておく。
-
合わせ調味料はあらかじめ全てを合わせ、よく混ぜておく。
-
ニラは3cm幅に、豚肉は食べやすい大きさに切っておく。
-
フライパンに胡麻油を熱し、豚肉を入れ中火で炒める。
肉の色が変わってきたら黒きくらげとニラを加えさっと炒め合わせ、合わせ調味料を加えて全体にからめたら出来上がり! - ★ぷりぷりコリコリの食感にマスタード醤油のコクと深み。
調理のポイント
- 豚肉は加熱しすぎると固くなってしまう為、あらかじめ調味料をしっかり合せておくことが手早く調理できるポイントです。
薬効食材
- 黒きくらげ
-
- 血行促進
- 止血
- 通便
- 生活習慣病予防
- 出血・貧血の改善
- ニラ
-
- 気・血の流れ促進
- 体を温める
- 健胃
- 強壮
- 止血
- 止痛
- 豚肉
-
- 気血を補う
- 体液を増やす
- 通便
- 身体をうるおす
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