【きびの話】
「もちきび」と「うるちきび」があり、ほのかな甘みがあります。
日本では昔から「もちきび」は餅、おこわ、団子にして、「うるちきび」はご飯やお粥に利用されてきました。
『ももたろう』に出てくるきび団子は、この「もちきび」を原料としたものです。
昔話では親しみがありますが、普段「もちきび」を食べる機会は少ないかもしれません。
きびは、たんぱく質・ビタミンB1・B2・カルシウム・鉄分・亜鉛 ・食物繊維を多く含む、なかなか優秀な食品です。
薬膳的には呼吸器を強化し、肌に潤いを与える食べ物とされており、乾燥するこれからの季節にぴったりの食材です。
今回はこの、「もちきび」を使ったレシピご紹介します。
体をしっかりと整えて、冬本番の寒さ・乾燥に備えましょう。
材料
- 里芋(中位の大きさ)
- 10個
- 炊いたもちきび※
- 100g
- ショウガ(みじん切り)
- 小さじ1
- 茹で絹さや(飾り用)
- 8本
■調味料
- 揚げ油
- 適量
- ゴマ油
- 少量
- だし汁
- 1カップ
- しょうゆ
- 大さじ1半
- みりん
- 大さじ1半
- 塩
- 少々
- 片栗粉(同量の水で溶く)
- 適量
作り方
-
もちきびを炊いておく。
※炊き方は「調理のポイント」参照 -
里芋は洗って、上下を切り落とす。
皮をむき、半分にカットしてから(大きめの里芋の場合は三等分に)、軽く水洗いした後に、里芋の水気をキッチンペーパーでふき取っておく。 - 里芋全体に軽く小麦粉をはたき、中温の油(170℃)で5~6分、 箸がすっと通るまで揚げる。
-
少量の胡麻油を熱したフライパンで生姜を炒め、だし汁・醤油 ・みりんを一煮立ちさせ、塩で味を整る。
もちきびをほぐし入れ、軽く煮立たせ、水溶き片栗粉でとろみをつける(煮立たせた時点でとろみはついてくるので、片栗粉は調整程度に)。 -
器に③を盛り、④を上からとろりとかける。
-
仕上げに飾り用の茹で絹さや(半分にカットする)を全体に散らせば 出来上がり!!
もちきびのプチプチの食感と、里芋のホクホク感が楽しめる一品です。
調理のポイント
-
もちきびの炊飯器での炊き方
もちきびは軽く洗ってから、もちきび1に対して1.6倍の水、塩少々を入れて炊き、10分蒸らす。
あまったもちきびは野菜炒めなどに加えても美味しいです。
薬効食材
- きび
-
- 気を補い
- 肺・脾胃を丈夫にする
- 咳・痰をとる
- 里芋
-
- 消化機能を助ける
- 身体を丈夫にする
- 免疫力アップ
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-
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- 食欲増進
- 解毒
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